2014-03-08 好みの変化は歳と共に 歳と共に変わるもの、変わってきたことは山ほどあります。体力、体系 は当たり前のこととして、体位、体制、体勢など体のつく部分は数えきれないほどあります。 でも私が一番変わったなと思うことは、若い頃はあんなに好きだったのに、この年になって我慢できなくなってしまったのはどうしてなんだろうと不思議に思います。 それは歌です。こぶしがきいて、さびをきかせて、情感たっぷりに歌う歌謡曲を、私の耳というか心が受け付けなくなってしまったのです。無理な発声で苦しそうな歌声は、歌詞の情に合っていたとしても、私が苦しくなってしまって聞いていられないのです。 私の後輩で声楽の勉強をしたことのある方が「声帯が共鳴してしまう」ということをよく言いました。自分が歌ってもいないのに歌ってしまうとはどういうことか、その頃は良く分かりませんでした。でも今はわかるような気がするのです。曲は好きでも声が自分の喉を潰してしまいそうな共鳴に共感できず拒否してしまう、そういうこともあるのではないかと思います。 自然体の発声法で、ゆとりと幅のある声、透明感のある声、この三つの願いが叶えられる私の好きな歌手はテレサ・テン、由紀さおり、ジュリー・アンドリュース、サラ・ブライトマンでしょうか。透明感のある声では、世界一と思えるサラ・ブライトマンのコンサートをテレビで聞いた時には、カミナリに打たれたような衝撃でした。それからというもの、彼女たちの声が聴けそうな番組は必ずチェックするように心がけています。 このように好みが変わってしまっても音楽そのものは大好きです。朝起きたらクラシック音楽を流して、コーヒーを飲みながら、焼き立てのパンを食べる、そんな夢を描いています。半分は叶いました。これからの人生に、あと半分をかけてみましょう。