mtk13465003's diary

素敵な七十代を楽しく生きるために!

痛みに目覚めた夏

今週のお題「2013 日本の夏」
2010年の夏は脊椎症で首の手術で一か月入院、2011年の夏は両目の白内障手術、2012年の夏は狭心症のため心臓のバイパス手術で一か月入院と結構大手術が夏に続きました。熱帯のような暑さを病院で過ごしたので、私自身は楽したような気持でしたが、付き添いに来てくれる夫や見舞いに来てくれる友人は大変だったと思います。
もう一つ楽したのは私の体質だったと思います。看護師さんが「痛かったら我慢しないで必ず言ってね。痛みを我慢するのは心臓にもよくないからね。」と何回も言われたのに、すごい傷口があるのに痛みを感じないのです。痛みに強いというより痛みを感じる神経が鈍感だったのでしょう。おかげで入院中一度も痛み止めを飲むことなく済みました。
退院した私は心配してくれた友人たちに「三途の川の手前まで行きましたが、ユーターンして無事帰ってきました。」とメールしたら「無事生還おめでとう。」と返事が返ってきました。何気ないやり取りでも友とは有り難いものです。
2013年の夏こそ何事もなく元気に送りたいと思っていましたが、願いかなわず、それは突然やってきました。痛みには自信のある筈だった私の自信を見事にぶち壊しました。いきなり、奥歯、歯茎、顎、耳などどこがどこやら分からないほどの痛みに襲われ飛び起きました。それからが大変です。アイスノンやら、保冷剤やらあちこちに当てまくって、富山の薬箱からケロリンを出して飲みましたが、治まるどころか痛みはひどくなります。胃腸を心配するどころかもう一服ケロリンを飲みました。明日は日曜、月曜まで何とか持ちこたえなければと祈りました。
やっと開業医の歯科医に今の哀れな症状を訴えました。レントゲンを撮ったり、奥歯を叩いたり引っ張ったり、歯茎を散々検査して「奥歯は健康で、歯茎も病気があるとは考えられません。歯が痛みの原因とは考えられません。総合病院の耳鼻科と口腔外科で診てもらってください。」と言われてしまいました。
翌日紹介状を持って総合病院に行き、耳鼻科と口腔外科で診察を受けました。耳鼻科ではCTの画像を見ながら、女医さんが「耳には何の異常も見られません。全く正常です。このまま口腔外科へ資料を送りますから、口腔外科へ行ってください。」そんなことをしている間に痛み止めが切れて我慢ならない痛みが襲ってきましたが、そんなこともあろうかとケロリンを持っていたので飲みました。口腔外科でもレントゲンを撮り、歯の検査や歯茎の検査を丁寧にやり「痛みの原因は分かりません。でも心配な奥歯の治療はした方がいいでしょう。神経を殺して抜歯ということになるかと思いますが、ともかく奥歯の治療を続けるように高橋先生に手紙を書きますから。」
結局開業医に舞い戻って、首を傾げながら奥歯の神経を叩くこと3週間「ここから先の治療はここではできませんから、抜歯は口腔外科でやってください。手紙を書きます。」ということでまた口腔外科に戻って抜歯してもらうことになりました。抜歯が完了した時、これでやっと歯茎や顎や耳の痛みから解放されるのかほっとしたのもつかの間、痛みは去らなかったので翌日消毒に来た時先生に訴えると「歯を抜いたばかりですから段々痛みは引いていきますよ。一週間後に抜糸しますから来てください。傷口はすっかり塞がりますよ。」
一週間待っても痛みは引かず、顎と耳の痛みは湿布薬を張っても治りません。もうここではらちが明かないと思い、私の主治医である内科の先生に相談しました。「それは神経痛かもしれません。今は神経の痛みに効くよい薬がありますよ。一番弱い処方から一週間試してみますか。」私は藁をも掴む思いで「お願いします。」と飛び付きました。
それから三日目、私はとうとう痛みから解放されました。残された2013年の熱帯の夏と、今度は熱中症に注意して奮闘しなければなりません。痛みには鈍感な私だったのに、痛みに目覚めてしまってガッカリです。