七夕と結婚記念日

今週のお題「七夕」

７月７日に結婚式を挙げるという報告に帰国するという連絡を、娘から受けた私たちのうろたえようはありませんでした。夫は平気な顔で花嫁の父らしく振舞っていましたが、私は英語ダメ、外国人初めて、どんな風に迎えていいのか分からない、そんなこんなでせめて挨拶ぐらいはと思い英会話の参考書を読んだりしました。

我が家に着いてからのことも考えました。アメリカは独立記念日かもしれませんが、日本には７月７日の七夕の美しくも哀しい物語があるのだと思い、下手な絵で５，６枚の紙芝居を作りました。「織姫と彦星は深く愛し合う恋人同士でしたが、働かない怠け者の彦星を懲らしめのために天の神が二人を天の川の東と西に分かれさしてしまったのです。悲しんだ彦星は一生懸命働くようになり、それを見た神様は１年に１度だけ７月７日に天の川を渡って二人が会えるようにしてくださいました。」

これだけのことですが、私にとっては昼夜を惜しんでというところでした。所々に知っている英単語を含めたほとんど日本語で、身振り手振りで紙芝居を読み上げたのです。娘と夫は笑って見ていましたが、彼は真剣そのものでした。後で娘に聞いてみると「お母さんの英語は殆ど分からなかったが、お母さん一生懸命だったから絵から想像してどんな話か大体分かったよ。」と言っていたので私が英訳しておいたからという返事にほっとしたものでした。

あれから１２回目の結婚記念日がやってきます。いつもはメールが多いですが、今度は電話で記念日を祝ってやりたいと思います。