mtk13465003's diary

素敵な七十代を楽しく生きるために!

卒業の山をいくつ超えただろう

今週のお題「卒業」

「卒業」の言葉も響きも何か懐かしく郷愁を覚えます。それほど私も年を重ねたのだなとつくずく思います。卒業という山をいくつ超えただろうと考えてみました。勿論自分自身の卒業は幼小中高大、そして3人の子供たちの卒業もしかりです。でも不思議とそれらは心に深く残っていません。子供たちの卒業式では途中で夫にバトンタッチしたことぐらいです。私はそれほど薄情な母親だったのだろうかと身につまされることはありますが、子供たちも夫も否定してくれるのが私の救いです。
実は私は小学校で6回、幼稚園で5回卒業生を送っているのです。その年年のお別れは職業であってももぎとられるような思いと、未来への祈りが色濃く心に残るものでした。その中で忘れられない思い出は、一人の男の子が「先生誕生日おめでとう。」といってガーベラの花を一本プレゼントしてくれたことです。私の誕生日は3月18日、静岡の小中学生は長い間この日を卒業の日と定められていましたから、私は毎年「卒業おめでとう、おめでとうございます。」という言葉掛けに追われ自分の誕生日も忘れているくらいでした。祝うことの喜びで祝われることの嬉しさを忘れていました。感動の涙が思わず頬を伝わりました。その日一日教卓の上に飾ったガーベラを大切に家に持ち帰りました。
そんなことが鮮やかに蘇り遠い昔を懐かしんでいます。自分の子供たちも成人し自立し、今では私に誕生日カードを送ってくれるようになりました。薄情な母親も許されていると今では自負しています。