浅間神社は子供の遊び場
今週のお題「記憶に残る風景」(2)
春はお花見、秋は山に登って木の実拾い、夏は虫かごとたもを持って蝉取り、冬は海から上る初日が富士の頂を染めていくのを見ながら、一年の誓いをたてる。
一年中、境内にも山にも人を招いて自然と私達を結び付けてくれる神聖な遊び場、園児達の遠足、七五三のお祝い、結婚式、朝の散歩、池の鯉を見ながら語らいのベンチで友との待ち合わせ。
私が生まれた時からずっと何かの折には心を和ませてくれた静岡のシンボル、浅間神社が、最近では中学高校の学習活動のコースになってきたことを嬉しく思う。
浅間神社は今川義元が建立したものだが、人質にしていた徳川家康が勢力を持ち今川家を滅ぼして以来、今川家が徳川家に遠慮して、建築技術は久能山東照宮にも劣らなかったのに歴史的価値が低く見られたという言い伝えがある。中学生や高校生が久能山東照宮とこの浅間神社を同時に学習しようとする意図が見える。